極北日記

くまじろうの≪中年向け≫チャレンジ1年生

ドラマ「アオイホノオ」に学ぶ夢を叶えるために必用な3つのこと

夢なんてなくても生きていけるけれど、まったくないよりは少しはマシな人生になる。マシな人生という定義はなんだ?と問われそうなので、先に調べときます。

不満は残るが比較的良いさま 
類語:まだ良い ・ まだいい方だ ・ まだしも救われる

マシの同義語 - 類語辞典(シソーラス)

 夢を持つことがまだしも救われる人生となるならば、夢を叶えるために生きることが救いとなり、夢を叶えたならば、苦悩を苦とも思わない楽しい人生となるのではないでしょうか。

 

夢を追いかける醍醐味を教えてくれた主人公「ホノオモユル」

大阪芸術大学の映像学科に入学したホノオモユルがプロの漫画家を目指す学園コメディ。作者の島本和彦をモチーフとした自伝的作品。ネガティブが一周回ったスーパーポジティブな思考回路がたまらなくコミカルです。

アオイホノオ DVD BOX(5枚組)

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趣味で同人漫画を描きつつも、アニメーターへのあこがれを抱き大学へ入学。映像学を専攻するも、ライバルの庵野ヒデアキに出会い自身のネガティブな感情と向き合うこととなります。感情を解放しながらも、自分が勝てる舞台を探し闘ったホノオ。夢を叶えるために必要なことを、ホノオが教えてくれている作品です。

 

夢を叶えるために必用な「3つのこと」

夢をもつだけでどうにもならないヤツにならないためには「覚悟」を持つこと

あれやこれやと夢を抱いては、情報を集め知識だけを膨大に膨らませるヤツのことを「どうにもならないヤツ」というのではないでしょうかか。資格を取ったはいいけれど…っていうパターンもこれに当てはまります。実際に行動してみて初めて「夢を抱く」スタートラインに立つわけですが、行動してみることで「叶えたい」という願望と、「叶える」という覚悟を持つことになります。

ドラマ「アオイホノオ」第2話より「覚悟」

入学後初の課題「パラパラ漫画」で同期・庵野ヒデアキの鬼才っぷりにダメージを受けたホノオは、アニメーターでは庵野に叶わぬと思い漫画家志望に転身する。そして、マンガアニメーション研究会に入部を試みます。

大阪芸術大学 マンガアニメーション研究会グループCAS部室 
  薄暗い部室。乱雑にペンや原稿が散らかったデスクが4つ。たくさんの漫画本が並ぶ本棚。奥で矢野がタバコを吸っている。ホノオ、引き戸を開けて入ってくる。

焔 「すみません、失礼します」
矢野「誰だ」
焔 「映像計画学科1年、ホノオモユルといいます」
矢野「入部しに来たのか?」
焔 「はい」
矢野「漫画は描くのか?」
焔 「はい、描きます」
矢野「どのぐらいだ?」
焔 「どのぐらいって…」
矢野「ここには2種類の部員がいる。プロになる気のあるものと、なる気のないもの」
焔 「なる気は…実はあります!」
矢野「なる気のあるものにも2種類あってな、なる気があって本当になるものと、なる気だけでどうにもならないもの
焔の心の声「えらそうだ、こいついったいなんなんだ」
矢野「ふふふふふ(含み笑)」
テロップ『矢野ケンタロウヤングジャンプ「強化戦士アームピット」でデビューしヤングジャンプ「ネコじゃないもん」で一世を風靡する男』
矢野「作品は持ってきたのか?」
焔 「はい、同人誌用のを」
  焔、矢野に近づき鞄の中を探す。
矢野「読んでやるから、その間、オレの漫画を読んでおけ」
  漫画を交換する二人。机に座り、渡された漫画を読む焔。焔の原稿を読む矢野。
矢野「ふふふふふふふ、ははははははは(高笑い)」
焔 「面白かったですか?」
矢野「いや!全然ダメだ」
焔 「なぜ、笑ったんですか?」
矢野「まだまだ絵が坊やだからサ」
焔 「シャーなのか」
矢野「ホノオくん、君の絵と、僕の絵を比べてみろ。これがプロとアマの差だ」
焔 「くーっ」
  矢野、立ち上がり室内を歩き出す。
矢野「ふっ、認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを。君は、石森章太郎プラス永井豪を目指しているね。松本零士もかなり入っている。君は彼らの上辺だけを模倣しているに過ぎない。そして君はもし、漫画家になれなかったときにどうするつもりだ?」
  焔、立ち上がって矢野に向って答える。
焔 「石森先生のアシスタントになり、サイボーグ009未完の天使編のお手伝いをさせていただきたい」
矢野「はっはっはっはっはっ(高笑い)もしもなれなかったときのことを考えているヤツは…なれないんだよ!

  矢野から出た衝撃波が焔の正面に当たる。
焔 「はうあーっ」
  背後の本棚に押し付けられる焔。
矢野「いいか、オレは、CAS部長矢野ケンタロウ。年齢的には4年生の22歳だが、3回留年していて、まだ1年!」
焔 「なにっ」
  矢野が、本棚にもたれかかった焔に歩み寄る。体制を立て直し矢野と面と向かう焔。
矢野「果たして君に、そこまでの覚悟があるのかな?オレはな、漫画家になれなかったら、すべてが終わりなんだよ」
焔 「あーーーーーーーっ」
  悲鳴を上げ、部室を飛び出していく焔。
矢野「そうそうなれるものでは、ないのだよ」

 

夢のために、留年までしている矢野。学費を無駄にしてまでも夢をかなえる責任。やらなければならないことを3年も放棄していることへの責任。そのぐらい覚悟があるのか?と問われ、自分の中途半端さに気づいたからこそ、悲鳴を上げて逃げ出したのかもしれません。

 

真剣に向き合い、行動してみることで「覚悟」は決まる。そして行動することで戦うのは、誰でもない「自分自身のネガティブな感情」です。

 

自分の世界の中で王国を作り、その国の王になるためには「根拠のない自信」を持つこと

どんな夢であれ、他人と比べて自分を卑下して苦悩し、自分のドロドロした感情と闘うのが夢を追うことの現実です。そして、自分との闘いに勝つために身に着けるための最初の武器は「根拠のない自信」

ドラマ「アオイホノオ」第3話より「根拠のない自信」

〇ホノオの部屋

  庵野ヒデアキの課題「アニメ動画」を見て撃沈しているホノオ。
  矢野が部屋に入ってくる。

矢野「庵野ヒデアキのアニメを見たらしいな!」
焔「貴様!なぜここに」
矢野「いいか、若者はそれぞれ心の中に王国を持っている。その自分の王国を他国につぶされないように必死に守り抜かなければならない。他人の能力はわかっていても、自分よりももしかしたら優れているとわかっていても、認めない。それが、王国の政治だ。今おまえの王国は、強力な他国からの衝撃で急激に揺らいでいるな。ふふふふふっ。せいぜい立て直してから前に進むんだな。ははははははっ。あはははははっ。モビルスーツの違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!ははははははっ。」

 

モビルスーツの違い(才能の違い)が戦力の決定的差ではありません。
おのれの国が崩壊するかしないか、その決定的差は「政治」にあります。他人との能力の違い、それが自分よりも優れているとわかっていてもそれを認めないこと。つまり根拠のない自信を持つこと。たとえ経験が少ないうちは「うぬぼれ」という鎧を身に着けたとしても、闘い続けることでいつしか自信という名の剣になっていくはずなんです。

 

ドラマ「アオノホノオ」第6話より 「根拠のない自信」

大阪芸術大学 講堂。
  講義が終わり、多くの学生が出口に向かっている。
  ホノオ・きっちゃん・高橋が席で雑談をしてる。
  矢野、増刊少年サンデーを脇に抱え教壇前に現れる。

矢野「ホノオモユル!増刊少年サンデー、読ませてもらったぞ。せっかく君が入選していると聞いたものでな。しかし、君の名前はなかったぞ」
焔 「こいつ、どうしてそこかしこに現れて、俺の傷をえぐる。それが、それが青春ってものなのか」
矢野「戦いは非情さ。総評を読ませてもらおう」
焔 「やめろ!庵野たちが見てる。やめてくれ」
矢野「夏休み中でもあり、今回は力作が多数送られてくるものと期待していたが、予想に反して応募作も少なく、内容のレベルも低かった。ふっふっふん。もちろんこの中には、君の作品も含まれているよな」
きっちゃん「僕のもや」
矢野「ことの重大さがわかっているかな。漫画カレッジは賞金15万の最もレベルの低い賞だ。それに引っかからなかったということは、君はっ!」
焔 「そうさ!」
  高橋、きっちゃん、山賀、赤井、庵野がホノオに注目する。
焔 「おれはこのレベルの審査には引っかからないほどの、でかい才能なんだよ!」
  庵野、赤井、山賀、きっちゃん、高橋、目を見張る。
矢野「ほほぉ。認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」
きっちゃん「どういうこと?どういうことなん?ホノオくん、ようわからんかった、説明して」
焔 「つまり!社長がバイトの面接を受けに行ったようなものだ」
きっちゃん「あー!なるほど、そら落ちるは!当たり前やん!」
  庵野、ニヤリと笑って講堂を後にする。
  怪訝な表情の赤井と山賀が後に続く。
  それを見送るホノオ・きっちゃん・高橋。
焔 「庵野、けして負けてないぞ」

 

焔のうぬぼれや勘違いが、ちゃんと剣になっていることを、庵野は見抜いているように見受けられます。そういう意味合いがあることを、最後の庵野の表情(ニヤリ)にはあると、1人の庵野ファンとして思いたいです。

 

夢を追いかけた先にある「責任」を見据えること

ドラマ「アオイホノオ」最終話より「夢への責任」

その後、ホノオは苦悩と紆余曲折ありつつも、在学中に受賞・週刊誌掲載を成し遂げる。周りが騒ぐ中喜ぶこともなく、友人が持ってきた週刊誌を確認しながら冷静に「あぁ、載ってるな」と一言。その時サインをもらいに来た庵野とそれに応えるホノオの会話。

 

焔 「なんだろ、手放しで喜べん。夢にまで見たデビューだというのに」
庵野「思っていたほど、うれしくないだろ」
焔 「あぁ」
庵野「なぜだかわかるか?」
焔 「いや」
庵野「すぐに…認められたらすぐに、プロとしての責任感と、それに対する不安が押し寄せてくるからさ」

 

まとめ

夢を叶えるための覚悟で重要なのは、成し遂げるための覚悟ではなく、成し遂げた後に対する覚悟、つまり責任を持つ覚悟です。社会人が一般的に仕事で持ち合わせる責任感とはまた違う種類の責任であり、自由の先にある責任に少し似ています。

そして、その責任に対する不安・感情をコントロールし続けること。たいていの場合、この不安から逃げるために言い訳がましく次の夢や目標を探し始める。逃げた先に見つけた「安定という名の偽の正義」に落ち着くのがつまらない人生。逃げた先に新しい夢や目標を見つけ、新しい冒険に出るのがマシな人生。夢を叶え、闘い続けるということが、夢を持った者にとっての素晴らしい人生だとべあこは思います。

 
夢を叶え続けるためには、次々襲う不安を克服しながら「覚悟」と「自信」と「責任」を回していくことが必要だということを、ホノオモユルは教えて来れました。
 
 
そして、べあこは夢かなえる覚悟決めたのであった。
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